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CLASSY.(クラッシー)名古屋 新栄店 東海唯一の高級ホテルヘルス

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2018年01月 | ARCHIVE-SELECT | 2018年03月

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■第15話 こんな本があったら絶対読んでしまいます!■

うさぎ

「風俗店員とうさぎ」作者・出版社不明





↓前回までのあらすじを読む↓

■こんな本があったら絶対読んでしまいます!第14話■





第15話 ~正体~





「うわぁぁぁっ」





わたしは悲鳴を上げた。



ヘッドライトの明かりに照らされ

2メールはある大きな白い物体が

のそ、のそ、っと、

交差点内に進入してくるのが

見えた。



わたしは驚きのあまり

ブレーキにかけた足を

グッと踏んでしまう。



右から来た物体に慌てて

わたしは左にハンドルをきる。



後輪が滑っていくのを感じる。



ハンドルを戻し右にきり直す

左前方に車体が流れる。



謎の大きな白い物体が

ゆっくりこちらに進んで来るのを感じる。



交差点を半分塞ぐように

車は進行方向とは水平になって止まった。



わたしはサイドミラーで

近づいてくる物体を確認する。



ヘッドライトは何もない正面を照らし

薄暗い街灯、止まない吹雪

目を凝らしながらミラー越しに

近づいてくるその物体を確認する。





「動いてる・・・?」



「大きい・・・白くて大きい」



「あれ・・・人?」



男性の顔らしきものが見える。



「え?雪男?」



「マジなやつ?」



「嘘でしょ?」





得体の知れぬものに

突然恐怖が襲ってくる。

 

薄暗い中に

ふわふわした大きな白い物体に

顔が付いている

ミラー越しに見えるそれは

恐怖でしかない。



車に近づいてくる

あと1メートル。



わたしは恐怖のあまり正面を向いたまま

直視できない。



運転席側に立っている気配を感じる。





いる・・・





真横にそれはいる。



わたしは恐る恐る窓を見る。





「!?」





「ふ、ふとん?」



「羽毛ふとん?!」



大きな白い羽毛布団を頭から

すっぽり被りくるまっている。



「お、おじさん?!」





無表情のおじさん。





雪男じゃない。

いやこれはこれで怖すぎる。



吹雪の中

白い羽毛布団を頭から被って

全身くるまってるおじさん。



無表情のまま、こっちを見てる。

めっちゃ怖い。



わたしは訳も分からず

運転席に座ったまま

おじさんに向かって

ゆっくり会釈をした。



おじさんは何かを感じ取ってくれたのか

のそ、のそ、っと

再び進み出した。



車の前方へと進んでいく

異様な雰囲気を放つ羽毛おじさん。



ヘッドライトに映し出されるシルエットは

未確認生物に等しい。

しかし、幽霊の類いではない

しっかり足がある。



ヘッドライトに照らされた足元は

黒いクロックスに素足だ。



全てが「何故?」を残し

羽毛おじさんは暗闇の中へと

消えていった。



わたしは車の向きを立て直し

かをるが待つわが家へ帰った。



明日には

「恐怖!羽毛おじさん!」

の噂が街に溢れてるだろう。



かをるの頭を撫でながら

わたしは安堵した。





次回・・・「第16話」?!



見たよ


 


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