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CLASSY.(クラッシー)名古屋 新栄店 東海唯一の高級ホテルヘルス

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2018年01月 | ARCHIVE-SELECT | 2018年03月

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■第11話 こんな本があったら絶対読んでしまいます!■

うさぎ
「風俗店員とうさぎ」作者・出版社不明







第11話 ~うさ国1号線~





日の出とともに

かをるが動き出す。



一生懸命ゲージをゆすって

音を出す。



しぶしぶわたしは頭を撫でてやる。



とっても満足そうな表情をみせる。



まるで子どものようだ。

かまってほしくて泣いてみせて

お母さんによしよししてもらう。



かをるも生後半年ほど

人間で言う子どものような年頃だろうか。



早朝の出来事で眠いながら

「なるほど」と、思った。



うさぎを飼って二日目。

ドラクエのレベルアップ音が鳴ったかのように

うさぎレベルが上がったように感じた。





わたしはかをるのことを少し知った。





仕事へ行く準備を整える。



新しいチモシーに変え

ペレットを入れる。



二日もたてば

手慣れたもんだ。



かをるの頭をくしゃくしゃっと撫で



「行ってきます、かをる」



わたしは家を出た。





田んぼ道を抜け

わたしは国道へ出た。



お店までは大きな国道を

15分ほど走れば到着できる。



しかし、今日は様子がおかしい。

国道に入ってすぐ

信号機もないのに車が止まる。



渋滞だ。



「マジか~」



わたしが嘆く。



まったく動かない。

かをるに早く起こされたから

早めには出たが少し不安だ。



念のため、店長に報告の電話をかけた。



「お疲れ様です、店長」



「お疲れ様、どうしました?」



「余裕持って出たんですが、うさぎが・・・」



「どうした?うさぎどうした?」



「え?いや・・・」



店長の勢いがすごく

少し冗談でも言おうかと思ったが

ひるむわたし。



「うさぎがどうかしたんか?」



「え、いや・・・道が渋滞してまして」



「は?それでうさぎがどうしたんだ?」



真剣にうさぎのことを聞いてくる。

これはマジなやつだな。

中途半端な冗談を言いかけたばかりに

変な感じになってしまった。



「で?渋滞でうさぎがどうしたんだ?」





わたしは意を決し、中途半端を打破する。





「すみません、今向かってるんですが・・・

大渋滞です、もううさぎで大渋滞です」



「国道にうさぎが溢れてます、うさぎパニックです」





「はぁあ?」





わたしは息の飲んだ。

怒られる。





「マジっすか?」



「え?あ、マジっす」



「どれくらいうさぎっすか?」



「もう国道一面うさぎっす」



「国道一面?もうそれうさ国やろ?」



「うさ国なん号線だ?」



「うさ国1号線っす」



「あのうさ国1号線か?」



「そ、そうです」



「うさ国1号線はうさぎで有名だからな」



「うさ国は進んでんの?」



「うさぎが押し寄せてきてまったく進んでません」



「マジっすか?」



「マジっす」



「迂回しようと思ったら、うさぎに阻まれて

もう、身動き取れない状況です」



「マジっすか?」



「うさ国わたしも見に行っていいですか?」



「・・・」



「店長・・・」



「うさ国1号線を見に・・・」



「店長!」



「ん?どうしました?」





「すみませんでした」





わたしは店長のノリに敬意を払う。



「本当渋滞してまして、もしかしたらちょっと遅れるかもです」



「しょうがないですよ、うさ国1号線ですから」





「うさぎのごとし速く来てください」



「・・・!」



「か、かしこまりました」





次回・・・「第12話」?!



見たよ






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■こんな本があったら絶対読んでしまいます!第10話■


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