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CLASSY.(クラッシー)名古屋 新栄店 東海唯一の高級ホテルヘルス

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2018年01月 | ARCHIVE-SELECT | 2018年03月

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■第13話 こんな本があったら絶対読んでしまいます!■

うさぎ

「風俗店員とうさぎ」作者・出版社不明





第13話 ~ケーワイケー~





面接が終わり店長が女の子を

最寄りの駅まで送りに行った。







それからどれくらい経ったのだろうか。

店長が戻ってこない。



最初は気にしてなかったが

ふと気づいたら気になってきた。



駅までは徒歩5分で行ける。

30分以上は経っただろうか。



もうひとりのスタッフと首をかしげる。



このスタッフは入社して今日が

ちょうど1ヶ月の新入社員ってやつだ。



まだ入ったばかりで

あまり気にしてない様子だ。





「店長おそくない?」



わたしが話しかける。



「そうですね、駅までならすぐですよね」



「・・・」



「てか、店長って強面過ぎと思わなかった?」



「・・・」



新入社員が困った表情を見せる。



「正直、ビビりました」



「だよね」



わたしが納得の答えに同意する。



「めちゃ最強じゃない?」



「最強だと思います」



「だよね」



「でも、店長は顔だけじゃないからね」



わたしが先輩面をかもし出す。



「あぁ見えて店長はすごいからね」



わたしがもったいぶりをかもし出す。



「あ、なんとなく分かります」



「え?わ、分かるの?」



「はい、なんとなくですけど・・・」



「へー、どんなところ?」



逆にわたしが気になり聞き返す。



「ここのお店って、けっこう店長目当てのお客様多くないですか?」



「店長いる?って、だいたい聞かれるので・・・そういうところですかね」



「そ、そうだね」



なんて新入社員だ。

よく見てるじゃないか。



「すばらしいじゃないですか、わたしもそう思いますよ」



素直にわたしは褒めた。

いい新入社員が入ってきたな。

これはうかうかしてられないな。



わたしは何だか分からない感情に

気合が入った。





「店長の良い所を盗んで、お客様に愛されるお店にどんどんしていきましょう」



「はい、がんばります」





頼もしい後輩だと

改めて思った。





「ところで、店長遅くない?」



「そうですね、かれこれ1時間になりますね」



「もしかしたらどっかで絡まれてるんじゃない?」





「・・・」





二人顔を見合わせ



「ないない、それはない」



声を揃えた。





「それにしても遅いね、ちょっと電話してみるか」



わたしは受話器を上げた。



「ガランッ」





お店の入り口が開いた。





「いらっしゃいま・・・」



店長が戻ってきた。



何やら香ばしい匂いが店内へ一気に充満する。



わたしが声を上げる。





「店長、どこいってたんですか?」



「おう、これ」



少し重そうに袋をカウンターへ置く。



その袋には「KYK」と書かれている。



「店長、KYKじゃないですか?どうしたんですか?」



「おう・・・」



店長が少し照れくさそうにしている。



「え、もしかしてそれ買いに行ってたんですか?」



「おう・・・」





KYKとは店長とわたしが絶賛してた

美味しい美味しいとんかつ専門店のお店だ。



そして店長が照れながら

新入社員に向かって言う。





「ちょうど1ヵ月経ったからな、みんなで食べるぞ」



「え?もしかしてお祝いっすか?」





そういえば、わたしが入社して1ヵ月経ったころ

店長がKYK買ってきてくれてたな。

そうだそれでKYKを店長と絶賛してたんだ。

わたしは思い出した。





「店長、お祝いはKYKですね」



「キャッチコピーみたいに言うのやめてくれ」



店長が恥ずかしそうに言う。



「お祝いはKYKへ」



素晴らしいキャッチコピーが出来ました。





「よかったね、食べようよ」



新入社員に進める。



「ていうか、店長がKYKですよね」



新入社員が店長に向かって言う。





「ん?」





店長とわたしはその言葉に耳を傾ける。





「だって・・・」





「(K)こわもての、(Y)やさしさ、(K)かっこいい」





「じゃないですか?」



新入社員は爽やかな笑顔で伝える。





「うまい!」





わたしが突っ込む。





「・・・」





「・・・」





「・・・ん?」



「だれがこわもてだぁ」





「・・・」





「はっ!」



わたしと新入社員は笑って顔を見合わせた。







次回・・・「第14話」?!



見たよ






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■こんな本があったら絶対読んでしまいます!第12話■


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