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CLASSY.(クラッシー)名古屋 新栄店 東海唯一の高級ホテルヘルス

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2018年01月 | ARCHIVE-SELECT | 2018年03月

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■第12話 こんな本があったら絶対読んでしまいます!■

うさぎ
「風俗店員とうさぎ」作者・出版社不明





第12話 ~笑う門には福来る~





うさ国1号線の渋滞を抜け

遅れることなく無事お店へ到着した。





「店長、おは・・・」





店長は面接中だった。



「こんにちは」



わたしは女の子に会釈をした。



にこっと、女の子も会釈を返す。



この業界に入って1年ほどだが

単純な疑問がある。







店長が強面だと言うこと。





しかも最強だ。





1年経ったわたしですら

初めて会った時のことを

鮮烈に覚えてるほどだ。



女の子はどんな風に

思うのだろうか。



男と女の感性は違うが

前々から思っていた

単純な疑問だ。



今、この瞬間も

女の子が面接をしている。





さぞビックリしたのではないか?





驚いたのではないか?





たまげたのではないか?





恐怖におののき青ざめ





顔はこわばりひきつり





冷や汗が溢れたのではないか?





わたしは恐る恐る

女の子の表情をうかがう。











笑顔だ。









とびっきりの笑顔だ。



笑っている。



なんてことだ。

店長はいつも想像を超えてくる。





最近は仕事にも慣れ

少しずつ色んな所に目を

向けれるようになってきた。



接客一つ取っても

何とかお客様に遊んで頂きたくて

話てみるが上手くいかない時もある。

難しくて奥が深いなと

感じるようになっていた。



そんな中、店長がお客様と話をすると

3分後にはお客様といっしょになって

笑っている。



どんなお客様でもだ。



そして今、

面接の女の子も笑っている。





そうだ、男も女も強面も関係ない。





店長は

ずば抜けたコミュニケーション能力を

持っているのだ。





わたしは今日、確信した。





たしかにこんな田舎街で

どこにあるかも分からない風俗店なのに

いつも常連のお客様で溢れている。



女の子と遊んでくれるのはもちろんだが

いつもカウンターに座り

店長とおしゃべりしに来たかのように

楽しく笑ってるお客様が多い。



顔だけではない

店長のすごさに気づき始める。



たしかに今思い返せば

うさぎのふざけた掛け合いも

楽しく話をしていたのではなく

わたしが楽しまされていたのだ。





「店長すげぇよ、本当すげぇよ」



「マジ尊敬です」



わたしは心の中でそう思いながら

店長に尊敬の眼差しを送っていた。





「・・・ん?」



「なんですかそんな見つめて?」



「え?いや・・・」



面接中と言うことをすっかり忘れて

強面を見つめてしまった。



「わたしそういうのないんで、本当にごめんなさい」



店長が深々と頭を下げる。



「ふふふふふっ」



女の子が口を押えて笑う。



それを見てわたしはやっぱり思う。





「店長そういうところす…」



「本当ごめんなさい」



わたしが言おうとした言葉に

店長がかぶせる。



「ふふふふふっ」



女の子が笑う。





「店長、採用ですね?」





「もちろん」





次回・・・「第13話」?!



見たよ






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■こんな本があったら絶対読んでしまいます!第11話■


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