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CLASSY.(クラッシー)名古屋 新栄店 東海唯一の高級ホテルヘルス

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■第38話 こんな本があったら絶対読んでしまいます!■

「風俗店員とうさぎ」作者・出版社不明




第38話 ~D&D~


缶コーヒーのように
車内は温かな雰囲気に
包まれた


送り出してから1ヶ月
こんな温かな雰囲気は
今までになかった


女の子も今までにない
空気感を感じ取ったのだろうか


どちらが聞いた訳でもないが
女の子は自分の身の上話を
ぽつり、ぽつりと話し始めた


「あの・・・わたし」

「色々あって母が女手一つで育ててくれたんです」



「そ、そ、そうなんですか?」



いきなり片親であると言う
ディープなところから突っ込んできた

ディープ過ぎて
聞いていいのか、聞かない方がいいのか
冒頭から悩むわたし


「母は体が弱くて、病気がちで・・・」


悩むわたしをよそに
話が進む

母の体が弱い?
これまたディープからディープへ
行こうとしている


ディープなことは
あまり聞かない方がいい
それが人生の上手く行く秘訣です
みたいなことを
昔読んだ本に書いてあったような・・・


「あの、すみません」

「その話、わたし聞いていいんですか?」


話の腰を折りまくり
流れを折りまくり
せっかく女の子が
心を開こうとしているのに

わたしは話をさえぎった


「いいんです!聞いてください!」


「・・・?」


「は、はい・・・」


あれ?こんな力強い子だったっけ?
女の子の熱量に負ける


「母は体が弱いけど、一生懸命働いてくれて
わたしを大学まで入れてくれたんです」



「そ、そうなんですね
お母さん大丈夫なんですか?」



「大丈夫です、体は弱いですが元気です」

「でもきっと、わたしが想像つかないほど
苦労してきたと思うんです」

「それでも母はいつも優しくて・・・」



「そ、そうなんですね」



「大学の費用を今も払ってくれてて・・・」



「そ、そうなんですね」



「わたしが自分で何とかしたいと思ったんです」



「そ、そうなんですね」



「大学の費用もわたしが何とかして
大学出たら、良い所に就職して
早く母に楽をさせてたいんです」



「そ、そうなんですね」



そう話す女の子は
とてもたくましく見えた


次回・・・「第39話」?!

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