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CLASSY.(クラッシー)名古屋 新栄店 東海唯一の高級ホテルヘルス

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■第37話 こんな本があったら絶対読んでしまいます!■

「風俗店員とうさぎ」作者・出版社不明




第37話 ~温かいモノ~


女の子にお仕事がみんな決まり
わたしはほっと胸を撫で下ろした



数時間後―



その日の仕事が終わり
わたしはあの女の子を送る為
お店の前に車を回した


「店長、準備できたので送ってきます」

「おぅ、気を付けて」


わたしは女の子を
後部座席に乗せ
出発した


出発してすぐ
女の子がコンビニへ寄りたいと言った
わたしはコンビニへ寄り
女の子が戻ってくるのを待った


しばらくして
女の子が戻ってきた


「お待たせしました」


「大丈夫です?出発しますね?」


「はい、お願いします」


再び出発しようとすると
後ろから両手を伸ばしてきた


「ん?え?」


女の子は少し恥ずかしそうに


「はい」


と、言って両手を差し出している
よく見ると
缶コーヒーを両手でそっと包んでいる


「どうぞ」


女の子が言う


「わ、わたしにですか?」


「いつも遠くまで送って頂いてるので、これくらいですが感謝の気持ちです」


「あ、ありがとうございます。じゃあ、遠慮なく」


缶コーヒーはとても


温かかった



わたしが受け取ると
ほっとしたように
女の子に笑顔がこぼれた


その笑顔を見て
急にわたしは恥ずかしくなった


ここ1ヶ月
自分を振り返ってみたら
眠いだの、遠いだの、往復2時間だの

もしかしたら
毛嫌いな態度も取っていたかもしれない
態度に出ていたかもしれない

それなのに
ありがとうと言って
笑顔を向けてくれる


女の子の方がよっぽど大人だった


次回・・・「第38話」?!

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