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CLASSY.(クラッシー)名古屋 新栄店 東海唯一の高級ホテルヘルス

超個人的に感じたことを楽しく面白く時に切なく勝手に配信中でございます♪

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■第35話 こんな本があったら絶対読んでしまいます!■

「風俗店員とうさぎ」作者・出版社不明




第35話 ~熱いもの~




「違います!」


わたしにずっしりと
店長が言い放った


「・・・ん?」


違う?
わたしの頭の上に
はてなマークが出る

困惑してるわたしに
店長が続ける


「女の子に1本でも多く仕事を付ける」

「それがあなたの仕事です」


その言葉だけ聞くと
至極当然の様なことに聞こえるが
店長は更に続ける


「1本仕事を付ける、それ以上もそれ以下もないんぞ!」

「その仕事に対してあなたの立場や感情は関係ないんぞ!」


少し感情的になったのか
なまりが入り語尾に力が入った


この時のわたしには
この言葉の本質にまだ
気づくことはできなかったが
女の子の気持ちを無視し
自分の感情を優先してるわたしに
店長は怒ったのだ


怒ると言うより
叱るだ
叱って諭す


店長の懐の深さに
大人の男の
魅力みたいなものを感じた


叱りつけたわたしに
店長は続ける


「あなたなら分かってくれると思う」

「楽しいもいいけど本気で仕事に向き合ってみてください」


店長はわたしの肩をポンと叩き
グッと肩を握ったまま


「期待しています」


店長はわたしの目を見て
静かに、そして力強く
投げかけた


わたしは目頭の奥が熱くなった
今まで面と向かって
期待してるなんて
言われたことがなかった


店長が本当に
大きく見えた


わたしは返す言葉が見つからず
いや、目から溢れそうなものを
抑えるのに必死だったのか
ただ、コクリと頷いた

わたしは隠すかのように
うつむいたまま
店長の言葉を噛み締めた



わたしは顔を上げ
店長を見つめた


「公園で男二人、肩抱き合ってたらあなた気持ち悪いですよ」


そっと店長が茶化す


わたしは店長の魅力に、つい


「い、いいかもしれないです」


「・・・?」


「いやいや、受け入れないでください」


「・・・」


「プッ」


「ワハハハハハハッ」


わたしは店長と久しぶりに

笑った


次回・・・「第36話~温かいもの~」


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