■第32話 こんな本があったら絶対読んでしまいます!■
第32話 ~1本の電話~
同じような生活が
気づけば数週間過ぎていた
朝起きて
かをるの頭を撫でる
仕事が終わって
帰ってきて
かをるの頭を撫でる
振り返ったら
1日が終わってる
気づいたら
かをるの頭を撫でてる
確かなのは
かをると触れてる時
心が和らいでる
癒されているのだろう
その瞬間瞬間は
鮮明に残っていた
「かをるは本当、無垢だなぁ」
わたしは
美味しそうなチモシーをチョイスして
かをるに食べさせた
小刻みに
モグモグと食べる仕草は
たまらなく可愛いのだ
わたしは
かをるの頭を撫でて
おやすみの合図を送った
仕事に
遠方の送りが加わって
1ヶ月くらいがたった頃だ
少し寝不足気味に
なっていたわたし
心の余裕が
無くなりかけるてることに
自分自身でも気づいていなかった
ある日
送りの女の子は休みだった
どことなく
ホッとしてしまっている
わたしがいた
そんな時だ
「リロリロリロンリロリロリロン」
事務所の電話が鳴った
わたしが出た
「はい、お疲れ様です」
相手は
いつも送る女の子からだった
次回・・・「第33話~連れ出される~」
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