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CLASSY.(クラッシー)名古屋 新栄店 東海唯一の高級ホテルヘルス

超個人的に感じたことを楽しく面白く時に切なく勝手に配信中でございます♪

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■第30話 こんな本があったら絶対読んでしまいます!■

「風俗店員とうさぎ」作者・出版社不明


第30話 ~黄、赤、オレンジ、黄~


わたしは女の子を送り届け
再び深夜の国道を走る

やっぱり大型トラックが多い
ハンドルをギュッと握りしめ
運転に集中する

しばらく走ると
黄色い看板が見えてくる

前方に松屋だ
深夜の牛丼はきっと最高だろう


「おっ、松屋じゃん」

「あぁ、小腹空いたしなぁ」

「この時間帯の牛丼なんて絶対うまいよな」

「でも、早く帰りたいしなぁ・・・」

「かをる待ってるしなぁ・・・」

「でも絶対うまいよなぁ・・・」


しかし、わたしは帰宅を選択
松屋をやり過ごした


ほどなく走ると
今度は赤い看板が見えてくる


すき家だ


二度目の牛丼の誘惑
しかし、わたしは帰宅を選択
すき家をやり過ごした

街を抜け
辺りはこの国道のみ
快調に飛ばした

町を二つほど越えた
今度はオレンジ色の看板が見える


吉野家だ


三度目の正直
しかし、わたしは帰宅を選択
見事に牛丼トライアングルの
誘惑に打ち勝った


「やべー、黄、赤、オレンジの誘惑やべー」

「違う日ならもう絶対寄っちゃうね」

「でも今日は帰るぞ」


わたしはひとりで意気込み
再びアクセルを強く踏み込んだ

町をもう一つ越え
快調に国道を飛ばしていた


「ふー、あともうちょっとだな」

「この町を越えればわが家だ」


わたしの気持ちは
一気に帰宅モードになった

BGMを
浜省の「家路」へとCDを替え
家路を熱唱して国道を突き進む



前方左側に強い光を感じる


「なんだあの黄色い光は?」


わたしはアクセルから足を離す


「あ、あの文字は・・・M」


マクドナルドが左前方で
黄色く輝く


何か入ってるんじゃないかとさえ思う
あのポテト中毒症状
無性に食べたくなるあの衝動


わたしに襲いかかる

ブレーキに足がかかる

左ウィンカーが点滅する

ドライブスルーする

わたしは我慢をスルーする


「うん、しょうがない」


自分に言った


「よし、持ち帰ってかをると戯れながら食べよう」

「きっとうまい」


誘惑に負けたことを
正当化した


「そういえば明日も出勤するって言ってたな」

「これから深夜のジャンクフード誘惑こりゃはんぱねぇな」


そう思いながら
わたしはマックを買って帰った



次回・・・「第31話」?!

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