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CLASSY.(クラッシー)名古屋 新栄店 東海唯一の高級ホテルヘルス

超個人的に感じたことを楽しく面白く時に切なく勝手に配信中でございます♪

■第4話 こんな本があったら絶対読んでしまいます!■

うさぎ

「風俗店員とうさぎ」作者・出版社不明





第4話 ~ずっととほとんど~





「店長、うさぎ好きなんですか?」

 

「こんなに近くでみたのは初めてですよ、可愛いじゃないですか」

 

最強の強面と純真無垢の可愛さ

まさに対照的だ。

 

つい口から出る。

 

「真逆っすね」

 

「何が?」

 

店長が不満そうに答える。

私は笑顔を向ける。





店長に了承をもらい

待機室にゲージを置かせてもらい

わたしは仕事にもどった。





 

―数時間後―



 

 

仕事が終わりわたしは待機室へ向かう。

正直、

仕事中うさぎのことが気になってしょうがなかった。



わたしは少し駆け足で向かっていた。

 

待機室の玄関へ入ると

ゲージの前で店長が

うつぶせになり頬杖をつきながら

うさぎを見ている。

 

「マジっすか?」

 

わたしは流行り言葉で突っ込んでします。

 

「店長、女子じゃん」

 

「マジっすか?」

 

「え?ていうかあれからずっと見てたんですか?」

 

店長がムッとして答える。

 

「そんな訳ないでしょ!」

 

「ずっとだなんて・・・ほとんどです」

 

「・・・?」

 

「いやいや、それほとんどいっしょじゃないですか?」

 

「ていうか、めっちゃうさぎ好きじゃないですか?」



すかさず店長が切り返す。

 

「こう見えても動物愛好家ですよ」

 

「店長・・・」

 

「こう見えてもの使い方大正解ですね」

 

わたしはニヤニヤしなが突っ込む。

 

「あなた馬鹿にしてますね」

 

「いやいや、敬意です」

 

「あなた嘘つきですね」

 

「いやいや、尊敬です」

 

「マジっすか?」

 

「マジっす」

 

「・・・」

 

二人顔を見合わせた。

定番のくだりにお互い笑いが込み上げた。

 

「ぷっ、はははははっ」

 

二人して大きく笑った。





次回・・・「第5話」?!



見たよ






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■こんな本があったら絶対読んでしまいます!第3話■

 



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■第3話 こんな本があったら絶対読んでしまいます!■

うさぎ

「風俗店員とうさぎ」作者・出版社不明



第3話 ~流行ものはほどほどに~





やっぱり乗せっぱなしはよくないと

ゲージごとお店へ連れていくことにした。

お店といっても女の子が待つ

待機室へ連れていった。



他の店の待機室は見たことないが

ここのはとにかく広い

個室もあるし大部屋もあるし

スタッフのパソコンルームまである。



ゲージ1つくらい邪魔にはならないだろう。

とは言え、店長には了承を取らなくては

ゲージを待機室の玄関に置き

ちょうどパソコンルームで

作業をしていた店長に

わたしは恐る恐る声をかけた。



「店長、ちょっといいですか?」



「ん?なに?」



店長の顔を見ると

いつも初めて会った時の

ことを思い出す。





あれは1年ほど前のことだ。

サラリーマン時代を捨て

風俗の世界へ入ろうとしていた。



コンビニで風俗雑誌を手に取り

男性求人を募集してるところを探して

電話したのが今のお店だった。



「今日、面接来れますか?」



「きょ、今日ですか?」



「大丈夫です、行きます。」



わたしは答えた。



ファミリーマートに寄り

証明写真を撮り

書いてあった履歴書に貼った。



お店の近くまで行き

コインパーキングに車を止めた。



辺りをキョロキョロ探すが

それらしいお店が見当たらない。

見つからない風俗店。

不安がよぎるわたし。





勝手なイメージだが

風俗店ってなんだか恐い

これまた勝手なイメージだが

恐いおじさんが出てきて

「いらっしゃいませ」みたいな。



そんな想像が膨らみ

このままお店が見つからなくても

いいかとさえ思った。



「いやいや、男が一度決めたんだから」



変なところでカッコつけたがるわたしは

恐る恐るお店へ電話をする。



「すみません、場所が分からなくて・・・」



「今、どこの前ですか?」



「今、赤い看板のコインパーキングにいまして・・・」



「じゃ、そこの前のビルの4階だよ」



「4階ですね、すぐ伺います」



エレベーターで4階のフロアへ行くと

一つ扉がすでに開けられており

ここへお入りくださいと言わんばかりだ。

わたしは心の準備をする間もなく

その入り口に飛び込んだ。





美しいジャズが流れる店内

お高いバーのような作り

カウンター越しに立ったわたし

カウンターの中にいた店長。



想像してたのとは違った。

と言う期待をどこかでしてたわたし。

色んな意味で裏切られた気持ちに

一瞬でなった。



想像そのままに

想像通りの強面でガタイのいい

おじさんが目の前にいる。



「いやいや・・・」



心の声がにじみ出る



「えっ?」



店長が突っ込む。



「あっ、今日面接をお願いした者です」





面接をした。

話が終わる頃には最強の顔面とは裏腹に

気さくで面白い店長だと知った。





1年ほど経った今でも

この時の印象が強すぎて

店長の顔を見る度に思い出す。



「店長、最強ですね」



今では冗談も言える、通じる店長だと知る



「あなた馬鹿にしてますね」



「いやいや、敬意です」



「あなた嘘つきですね」



「いやいや、尊敬です」



「マジっすか?」



「マジっす」



最近の店長の流行は「マジっすか」だ。



「で、話はなんですか?」



「あ、あの子の寮の引き払い完了しました」



「あ、そう。ご苦労さん」



そういうと、店長はまたパソコンに体を向ける。



「あと、それでですね・・・」



わたしが言いづらそうに話を進める。



「・・・」



店長は耳だけ傾けてるようだ。



「その子からうさぎをもらいまして・・・」



「・・・」



「マジっすか?」



イスを180度回してこちらを向く。



「マジっすか?」



もう一度聞いてくる。



「いや、マジっす」



わたしが答える。



「それで今日、仕事が終わるまで待機室に置いときたいのですがいいですか?」



「どれ?どこ?マジっすか?マジっすか?」



何故か店長が興奮している。

流行の言葉が止まらない。



「どこどこ?マジっすか?」



そしてわたしは玄関に置いてあるゲージを指さした。



強面店長がうさぎに駆け寄る。



「マジっすか?」



「マジっすか?」



うさぎを見ながら何度も言う。



そしてわたしの顔を見てもう一度言う。



「マジっすか?」



マジっすか言い過ぎだからと

心の中でつぶやきながら

そんな風景を遠目から見てるわたし。



「ぷっ」



わたしは手で口を押えた。

マジっすか連発の強面と

可愛いうさぎの顔が並ぶ

何故か笑いが込み上げてきた。





次回・・・「第4話」?!



見たよ






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■こんな本があったら絶対読んでしまいます!第2話■

 

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■こんな本があったら絶対読んでしまいます!第2話です・・・■

うさぎ


「風俗店員とうさぎ」作者・出版社不明





第2話 ~チモシー知る~





卒業する女の子から

1羽うさぎを譲り受けたわたし。



寮の荷物も無事積み終わり

女の子からうさぎの飼い方を

軽くレクチャーしてもらう。





女の子が得意気に言う。





「ごはんはチモシーとペレットね」



「それで・・・」



「ちょ、ちょっと待って」



聞きなれない単語にすかさず

わたしが割って入る。



「まずチモシーって何?」



「チモシーはうさぎの主食で牧草ね

これだよ」



チモシーが入った袋を取り出して

見せてくれた。



「ペレットは?」



「簡単に言うとドッグフードみたいなもの

ラビットフードね」



女の子は満面の笑みで

ペレットも取り出し見せてくれた。



うさぎを飼う仲間が増えて

とても嬉しいのだろう。



それから、ゲージの掃除の仕方や

トイレの替え方など

うさぎの飼い方を教わった。



30分ほどレクチャーを受けたわたし。



そして、別れの時。

女の子から寮の鍵を受け取り

お互い深々と頭を下げ手を振った。



女の子は卒業していった。





「別れがあれば新しい出会いがあるんだな」



わたしはぽつりとつぶやき

茶色いうさぎに目をやった。





ゲージを自分の車へ積み込み

お店へと車を走らせた。





次回・・・「第3話」?!



見たよ






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■第1話 ~出逢い~■

 

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■こんな本があったら絶対読んでしまいます!第1話です・・・■


うさぎ

「風俗店員とうさぎ」作者・出版社不明





第1話 ~出逢い~



「いらっしゃいませ」



男は明るい声でお客様を迎え入れた。

ここは田舎街のとある風俗店。



大都会とはほど遠いが

古き良き昭和の雰囲気が漂う

駅周辺だけが栄えた歓楽街だ。



煌びやかな街に隠れるかのように

密かにその風俗店はあった。





「いつもありがとうございます」

「今日はどの子にされますか?」



わたしは慣れた感じで

お客様に応対する。

大手企業のサラリーマン時代を捨て

風俗の世界に飛び込んで

早1年が過ぎようとしていた。



この日は大仕事が一つあった。

ある女の子が無事この業界を卒業し

借してあった寮を引き払う手伝いがある。



その子はわたしが勤め始めた時からいて

すごい頑張り屋さんだった。

いわゆるナンバーワンってやつを

何か月もキープしてた人気の子だった。



風俗店で働き始めて

知ることがいっぱいあった。

卒業の前にいなくなってしまう子も沢山いた。

ちゃんと卒業できることは

本当に喜ばしいことだと知った。





寮から荷物を運び出し

ワンボックスカーに押し込む作業。

何往復かしてほとんどの荷物を積み終えた。



すると女の子がわたしを

部屋の中へ呼んだ。

部屋の中には大きな三つのゲージ

それぞれに1羽ずつ

うさぎが入っている。





「う、うさぎじゃん?」



「てか、寮でうさぎ飼ってたの?」



「てか、めっちゃうさぎ好きじゃん」



うさぎを目の前で見るなんて

小学校の飼育小屋で見た以来

自分でもよく分からない

興奮が沸いた。



「へ~、うさぎって意外と可愛いんだね」



一瞬興奮したものの

正直そんなに興味がなかったのだろう

心のこもってないお世辞が出た。



「本当に可愛いと思ってないでしょ?」



女の子に見透かされた。



すかさず弁明するわたし。



「いやいやそんなことないですよ」



「この茶色いやつなんてシュッとしてて可愛くない?」



シュッとして可愛い?

よく意味の分からない弁明だ。



「フフフッ」



女の子が笑う。



「1年間お世話になりました」



女の子が改まって言う。



「お陰で無事卒業することが出来ました

本当にありがとう。」



「いやいや、わたしなんて半人前

こちらこそ助けて頂きました。」



照れながらわたしが答える。



女の子はわたしの顔を見て



ニコっと微笑むと続けてこう言った。



「お礼にこの茶色い子あげますね」



「・・・はい。えっ?」



「・・・。」



「えっ?」



「いやいや大切なうさぎさんを

もらうだなんて・・・」



困るわたしを楽しそうに

女の子は追い詰める。



「さっき可愛いって言ったじゃないですか」



「いやいや、それは・・・」



「シュッとして可愛いんですよね?」



「いやいや、それは・・・」



「もう一回この子見てくださいよ」



「この子の目を見て飼いたくないって

言えますか?」



うさぎの目は円らに憂いを成し

漆黒の瞳に純粋な生を輝かせている。





わたしはあっけなく落ちた。





「じゃぁ、卒業記念と言うことで・・・

ありがたく頂きます。」





女の子は素直に喜んだ。



「ところでこのうさぎってオス?メス?」



「オスだよ。」



「ふ~ん、名前ってあるの?」



女の子は誇らしげに言った。





「かをるだよ。」







次回・・・「第2話」?!



見たよ






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■健康第一!いつまでも元気でいるために・・・そこには新しい物語■

 

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■健康第一!いつまでも元気でいるために・・・そこには新しい物語■

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空前のうさぎブーム(わたしだけ?)

どうもクラうさです(´・ω・`)ノ



人間と同じく

うさぎさんも定期健診をして

いつも元気でいれるよう

病院で診てもらいましょう。



さすが

空前のうさぎブームだけあって

うさぎ専門病院が

けっこうあるんですよ(´・ω・`)



某市内

いつも診てもらう病院



そこの待合室に

こんな本が置いてあったら





「風俗店員とうさぎ」





絶対読んでしまう。

例えば

こんな始まりだろうか…





つづく。





次回・・・「第1話 出逢い」?!



見たよ






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■うさんぽリードなければただの部活動と知る■

 

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