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CLASSY.(クラッシー)名古屋 新栄店 東海唯一の高級ホテルヘルス

超個人的に感じたことを楽しく面白く時に切なく勝手に配信中でございます♪

■第9話 こんな本があったら絶対読んでしまいます!■

うさぎ
「風俗店員とうさぎ」作者・出版社不明





第9話 ~むしゃむしゃ~





「振り向いたら1日過ぎてる」

に、少し共感できたわたし。



「店長、終わったんでそろそろ帰ります」



「おう」



店長とあいさつを交わし

車で家路へとついた。





「かをる家でおとなしく待ってるかな」



家で誰かが待っているような感覚

わたしは何だかワクワクしていた。





駐車場に車を止め

部屋がある3階まで駆け上がる。



扉を開け部屋に入る

かをるがこちらを向く。





「かをる、ただいま」





ゲージの隙間から頭を撫でる。



「かをる、おとなしく待ってたの」



「とりあえずご飯だね」



空っぽのエサ入れにペレットを入れる。

チモシーも新しいのと交換した。



かをるが勢いよく食べる。



「お腹空いてたね、いっぱい食べな」



一切返事は返ってこないが

わたしは話しかけ続ける。





「そういえばエサってどこで買うんだ」



「そこ聞くの忘れたな」



「どこに売ってるの?」





かをるはチモシーをむしゃむしゃ食べている。





「ペット用品が売ってるとこならあるかな?」



「今度見に行ってみるか」



「かをる、いっしょに行って見る?」





かをるはチモシーをむしゃむしゃ食べている。





「今日は振り向いたら1日過ぎてるで盛り上がっちゃって」



「店長なんか「これマジやぞ」って、連発してて」



「おっ!新しい流行言葉きました。みたいな」



「気づいちゃったら笑えてきちゃってさ」



「ねぇ、かをる」





かをるはチモシーをむしゃむしゃ食べている。





1本ずつチモシーをむしゃむしゃと

ゆっくり口の中へ吸い込んでいく。



チモシーがどんどん短くなっていく。



ただそれだけの光景が

とても愛らしい。



「かをる、めっちゃ可愛いな」



チモシーをむしゃむしゃしてるかをるの頭を撫でた。



「さて、寝る準備でもするか」





次回・・・「第10話」?!



見たよ






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■こんな本があったら絶対読んでしまいます!第8話■


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■第8話 こんな本があったら絶対読んでしまいます!■

うさぎ
「風俗店員とうさぎ」作者・出版社不明





第8話 ~タイムスリップ~





「店長、1日って早いですね」





あっという間に過ぎ

時計の針は深夜に指しかかろうとしていた。





「振り向いたら1日過ぎてるからね」



店長がぼやく





「振り向いたら?って、どう言うことです?」



共感できないわたしが突っ込む。





店長がすかさず説明する。



「出勤するだろ、イスに座るだろ、振り向くだろ、1日終わってるだろ」



「・・・?」



「いやいや、早すぎでしょ?」



店長がさらに続ける。



「この前なんか、くしゃみしたら1年過ぎてたからね」



「えっ?」



「いやいや、絶対ない」



「1年ですよ」



「いや、本当だって、これマジやぞ」



「くしゃみしたら1年過ぎてるってタイムスリップでもしたんですか?」



「タイムスリップしたんだろうね」



「これマジやぞ」



店長が真面目に言ってくる。





「店長、真面目に言ってもダメっすよ」



「話、盛りすぎですから」



店長が真面目に繰り返す。



「いいか、聞けよ」



「出勤するだろ、イスに座るだろ、くしゃみするだろ、1年過ぎ・・・くっ、だろう」



「いやいや、途中で笑っちゃってるじゃないですか」



「これマジやぞ」



ドヤ顔を見せる。



「これマジやぞ!だけちゃんと言えたみたいな顔するのやめてもらっていいですか?」



「めちゃくちゃ面白いんですけど」



わたしは笑いが込み上げてくる。





店長は呼吸を整え再び繰り返す。



「先月なんか、出勤するだろ、イスに座るだろ、くしゃみするだろ、振り向くだろ、1年と1日過ぎてたからね」



「ぷぷっ、もうめちゃくちゃじゃないですか」



「これマジやぞ」



「くくくっ、そのどうだって顔やめてもらっていいです…くくくっ」



「はははははっ」





わたしは笑いをこらえながら

片付けの作業に入った。



「朝5時頃までかをるに起こされたからちょっと眠いなぁ、でももう今日は終わりかぁ」



「今日は朝からいろいろあったな」



そうぼやきながら

今日の朝から振り返っていた。





「あれ?」



「朝のとこまで振り向く」



「あれ?振り向く・・・1日終わってる・・・」



「・・・!」



「店長、出来ました」





次回・・・「第9話」?!



見たよ






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■こんな本があったら絶対読んでしまいます!第7話■



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■第7話 こんな本があったら絶対読んでしまいます!■

うさぎ
「風俗店員とうさぎ」作者・出版社不明





第7話 ~うさばな~





「おはよう、かをる」



目を擦りながら起き上がる。



あんな朝方にうさぎって

意外と活発的なんだなと

これから毎日が少し不安になる。



「かをる、ガシャンガシャン何してたんだ?」



問かけながらかをるの頭を撫でた。



嬉しそうな表情を見せる。



「かをる、そういう顔するから怒れないだろう」



グシャグシャっと、両手でかをるのほっぺたを掻いた。



かをるはまた嬉しそうな表情を見せる。







わたしは支度を始めた。







仕事へ行く準備を整え

かをるのエサを新しく取り換える。

出かける時間までかをるとじゃれた。





「よし、行ってくるねかをる」





わたしは車に乗り

お店へと向かった。



わたしはふと思った。



「そういえば、ふつうにうさぎに話かけてるな」



ペットを飼ってる人は

みんなこんな感じなのかな。

わたしは笑みを浮かべながら運転した。





ほどなくしてお店へ到着。

店長とあいさつを交わす。



「店長、おはようございます」



「うさぎどうしたの?」



朝のあいさつすらすっとばし

食い気味にうさぎを尋ねてきた。





「え?気になります?」



わたしは意地悪く聞き返す。



「別に・・・」



どこかで聞いたような女優の返し。





「うさぎめっちゃ可愛いですよ」



わたしは自慢げに話す。



「さっきまで頭なでなでしてきたんですけど

めちゃめちゃ気持ち良さそうな可愛い顔するんですよ」



「マジっすか?」



「マジっす」



「うさぎって意外と表情あるんですよ、初めて知りました」



「マジっすか?」



「マジっす」



「朝方にはガシャガシャめっちゃ元気なんですよ」



「マジっすか?」



「マジっす」



「それで・・・」





自慢げに話すわたし。

途中から「マジっすか?」

しか言ってない店長。

出勤して早々うさぎ話に花を咲かした。





うさぎ話も落ち着き

店長もわたしも仕事モードへと

自然に変わっていった。



「よし、今日も頑張りますか」





次回・・・「第8話」?!



見たよ






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■こんな本があったら絶対読んでしまいます!第6話■



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■第6話 こんな本があったら絶対読んでしまいます!■

うさぎ
「風俗店員とうさぎ」作者・出版社不明





第6話 ~ラップ現象~





深夜2時を過ぎた頃

わたしは部屋の電気を消し

布団へ入った。

 

目を閉じながら

今日はいろいろあったなと

一日を振り返りながら

わたしは深い眠りへとついた。



どれくらい眠っていただろうか。

それは突然やってきた。

 



「ガタガタガタ、ガシャンガシャン」

 



聞きなれない金属音に

わたはハッと目を覚ました。

 

すぐに部屋の電気をつけ

辺りを見渡す。

 

何の音か分からない。

 

「かをるか・・・?」

 

聞いても答える訳もなく

見ると丸くなっておとなしくしている。

 

外はまだ暗く

時計をみたら4時を回ったとこだ。

 

突然、得体の知れない音に

わたしは不安と恐怖に襲われる。

 

「え?なに?」

「もしかしてラップ音?」

 

心霊現象で得体の知れない音を

ラップ現象、ラップ音と

少し前にちょうどテレビで

覚えたばかりだった。

 

「もしかして・・・嘘でしょ?」

 

「しかも4時って・・・なんか怖えし」

 

10分ほど辺りをキョロキョロしなが

様子を見ていたが何も起こらない。

 

怖かったが再び電気を消し

布団をかぶったわたし。

 

こんな時は誰かがいてくれたら安心するのに

残念ながらそんな相手もいなく

すがる思いでわたしはかをるに目をやる。

 

暗がりの中、うっすら見える

かをるをわたしは見つめた。

 

かをるももしかして何かを感じたのか

さきほどと同じで丸くなって固まっている。

 

「お前も怖いのか?」

 

わたしは小声で話しかける。

何も答えないかをる。

 

そして再び静寂が訪れる。



音を殺すかのように息を潜め

辺りの音に耳を傾ける。

 

暗くしてから5分ほど経っただろうか。

とても眠る雰囲気ではないほど

わたしは辺りに集中していた。

 

暗がりでうっすら見えるかをる。

かをるが腰を上げたように見える。

動いてるようだ。

 

わたしの方へ近づくように

ゲージの淵からわたしを見てるようだ。



 

「ガタガタガタ、ガシャンガシャン」



 

そしてあの音が静寂に響く



 

「ガシャンガシャン、ガタガタガタ」



 

わたしは息を潜めながら

暗がりの中、かをるを見つめる。

 

よく見ると

かをるがゲージを噛んで

ゆすっている。





 

「お前かーーー」





 

わたしは布団をかき上げ

かをるに駆け寄った。

 

「なにしてるの?」

 

「ガシャンガシャン4時ですけど」

 

わたしはかをるを責める。

 

ダメなのといわばかりの

無垢な表情をわたしに向ける。

 

「いやいや、そんな顔見せられたもう何も言えね」

 

「ごめんね」

 

と、言ってわたしはかをるの頭を撫でた。





音の正体は分かった。

恐怖はなくなり電気を消し

これで安心して寝れる。

わたしは再び眠りにつく。



 

「・・・」

 

「ガシャンガシャンガシャン」

 

「かをるー、しっ」

 

「・・・」

 

「・・・」

 

「ガタガタガタガタ、ガタガタ」

 

「かをるー」

 

「・・・」

 

「・・・」

 

「ガシャンガシャン、ガタガタ」

 

「静かに、かをるー」

 

「・・・」

 

「・・・」



 

かをるとの初夜は

朝5時頃まで

そんなやり取りが続いたのであった。





次回・・・「第7話」?!



見たよ






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■こんな本があったら絶対読んでしまいます!第5話■

 

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■第5話 こんな本があったら絶対読んでしまいます!■

うさぎ

「風俗店員とうさぎ」作者・出版社不明





第5話 ~初夜~





店長と少し談笑した。

 

「店長そろそろ帰りますね」

 

「うさぎ連れていきますからね」

 

「おう」

 

店長は名残惜しそうにうさぎを見納めた。





わたしはゲージを車に詰め込み

家路へと急いだ。

 

歓楽街を抜け15分ほど走ると

田んぼ一面の風景へと変わる。

 

そんな中に鉄筋コンクリートの

5階建てマンションがある。

 

そこがわたしの住まいだ。



車を駐車場に止めた。

田舎街だけあって

都会では考えられないほど

格安物件だ。

 

2LDK駐車場付き4万5千円だ。

築は古いのでエレベーター無しで

わたしは3階に住んでいた。

 

ゲージを担いで

3階まで登る。

 

とうとううさぎがわが家へ到着。

 

リビングにゲージを置き

まじまじとうさぎを見直した。

 

「今日からここがわが家だぞ」

 

「えーと・・・かをる」

 

「かをるくん」

 

そう言いながらわたしはかをるの頭を撫でた。





かをるをくれた女の子の情報によると

ミニウサギのオスで生後半年ほどだそうだ。

性格は温厚らしい。



名前はエヴァンゲリオンのカヲルが好きすぎて

オスだったので「かをる」と名付けたそうだ。

この時はまだエヴァンゲリオンを見たことすらなく

カヲルって誰?と、思っていた。

うさぎのかをるに愛着が沸きエヴァのカヲルを

探すように観だすのはまだ先の話である。







わたしは寝る準備を整えた。



まだ出会って一日目。

正直、愛情や愛着なんてまだ無いに等しい。

今は可愛いうさぎがいるくらいにしか思っていない。

 

ただ、かをるの瞳はいつ見ても

漆黒の中に輝きが灯っていた。

余計な欲がなく無垢だ。

生そのものだと感じる。

 

言葉ではいい表せない

人間でも動物としての本能というか

そう言ったものに何か訴えかけられてるようだ。

たしかに不思議なものを

わたしは感じていた。

 

「そろそろ寝ようか、かをる」

 

そう言ってわたしは部屋の明かりを消した。

 

かをるとの初夜が始まる。





次回・・・「第6話」?!



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