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CLASSY.(クラッシー)名古屋 新栄店 東海唯一の高級ホテルヘルス

超個人的に感じたことを楽しく面白く時に切なく勝手に配信中でございます♪

■第24話 こんな本があったら絶対読んでしまいます!■

「風俗店員とうさぎ」作者・出版社不明



第24話 ~獣道の行く手~



ゲオへ行くつもりが
夜の山へ


不気味さにかられ
急に不安にもなったが
夜景を目指し
わたしはアクセルに足をかけた


確認しておくが
男ひとりだ
とってもロマンチックである


登り始めると
すぐに車一台分の幅
完全に山道となる
対向車が来れば
最悪な状況の幅だ

しかし
良いのか悪いのか
この後
一台も対向車は
現れなかった


登れば登るほど
小石が散乱していたり
枯れ葉や折れた枝
舗装されてない道
落石などが点在する


獣道と言うのだろうか
ヘッドライトの明かりだけが
頼りだ


正面だけが照らされ
横を向くと
暗闇に包まれた森が広がる

暗すぎて見えないが
何かがいる、何かが見えてしまう
そんな恐怖で横を向くのはやめた


変な緊張感のなか
15分ほど登ってきただろうか
目下に見え隠れする
光の散らばりに
登ってきた山の高さを
感じていた


大きく弧を描いて
曲がったあと
数十メートルはある
直進の坂が現れた


左側はガードレールの無い
崖になっている

右側は細い枝が道に覆いかぶさる様に
うっそうと木々が茂る暗闇の森

一直線に急勾配
グッと斜めになっているのを
感じながらゆっくり登る


正面だけをヘッドライトが照らし
少しだけ右側の森に光がにじむ


わたしは正面だけを見据えて
登っていたが
正面右側に何かを感じた



何かがいる?!



次回・・・「第25話」?!

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■第23話 こんな本があったら絶対読んでしまいます!■

「風俗店員とうさぎ」作者・出版社不明



第23話 ~調子の先に~



仕事が終わり
わたしはゲオに向かった。


エヴァンゲリオンの
カヲルを知る為である。



わたしはほとんど車が走ってない
深夜の国道を軽快に飛ばす。


「おっ、今日は何か車の調子が良い気がする」


90年代の光岡自動車ビュートが愛車だ
光沢ある黒一色
インパネは木目調パネルで
真ん中にアナログ時計が光る
古い車だ、だいぶ年季が入っていた


車の調子の良さに
わたしは少し強くアクセルを踏む。


暗闇の中、流れる光の線
信号は青、青、青、青
気持ち良いほどスムーズだ。


わたしは調子に乗る。


グングン進む
止まることのない偶然に
わたしはゲオから進路を変えていた。

国道をそのまま北へ上った。

30分ほど走ると
車でも登れる山がある。

わたしは何を思ったのか
夜景を見に行くことにした。

カーステレオのボリュームも上がった。
ドラマ濱マイクにハマっていたわたし
音楽はもちろん
エゴラッピン「くちばしにチェリー」
大音量で走る


30分ほど走り
山の登り口に着いた


調子に乗り
ノリノリで走ってきたが
到着した山の入り口は



真っ暗。



先は見えない
辺りは民家がぽつんぽつんとある

わたしは急に冷静になった
音楽のボリュームを落とし
窓を開け、耳を澄ます


静まり返った山
時折流れる風の音


「ぶ、不気味だ・・・」


車の調子の良さに
軽快にノリノリで来てみたものの
正直、帰りたくなったわたし


「どうしようかな、帰ろうかな・・・」


「登ろうかな・・・」


「いやいや、ここまで来て帰るって・・・」


「・・・」


「よし!行こう」


ここまで来たもったいなさに
わたしは夜景をめざすことにした。


しかし、この山には・・・


次回・・・「第24話」?!

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■第22話 こんな本があったら絶対読んでしまいます!■

「風俗店員とうさぎ」作者・出版社不明



第22話 ~由来~



かをるがいる
気づいた癒しライフ

なんだか新鮮な気持ちで
朝、わたしは目覚めた。


支度を済ませ
仕事へ向かう。


「かをる、行ってくるね」


ほどなくしてお店へ到着。


仕事が終わる。


真っすぐ帰宅。


「ただいま、かをる」


こたつに入りながら
かをると戯れる。



そんな日々が
続いていった。



気づけば
かをるがわが家へ来て
1ヶ月が経とうとしていた。


わたしは
かをると初めて出会った頃のことを
思い出していた。


「そういえば、かをるの名前ってエヴァから付けたって言ってたな」

「よし、今日仕事終わったらゲオに寄って借りてみよう」


空前のエヴァブームが来ても
わたしはまったく見たことがなかった。

わたしはかをるの由来を
知ることにした。


次回・・・「第23話」?!

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■第21話 こんな本があったら絶対読んでしまいます!■

「風俗店員とうさぎ」作者・出版社不明




第21話 ~気づき~



アピタから自宅へ戻ったわたし。

買ってきたこたつのコードを入れ替え
スイッチを入れる。

鍋の支度も始め
休日のしめに取り掛かった。

キッチンに立ちながら
わたしは今日を振り返っていた。


「夜中に羽毛おじさんに出会うは

コード噛み切られるは

サイコ、最高!言ってみるは

変質者に仕立てられるは・・・」



「おもしろい休日だったなぁ」



わたしはニヤニヤした。



ちょっと贅沢なひとり鍋
すき焼きが完成した。

かをるにも新しくペレットと
チモシーを与えた。


男ひとり、うさぎ1羽
夕食を楽しんだ。


十人分にこたつが力を発揮している。
こたつで横になりながら
かをるゲージから出し


戯れる。


「かをる、今日は楽しい休日だったよ」


わたしはかをるの頭を撫でながら
話しかける。

ほのぼのとする時間。
久しくなかったような束の間。
休日だから感じたものではない。


「なんだろう?この安らぐ気持ちは?」

「なんだと思うかをる?」


わたしはかをるに問いかける。


頭を撫でられてるかをるは
目を細め気持ち良さそうな表情を見せ
わたしの問いかけには無反応だ。


「かをる、なんだその顔は」


「見てるこっちが安らぐは」



「・・・?」



「そうか、お前がいるからか」

「純粋無垢だもんなかをるは」

「そうか、かをるを見てると安らぐのか」

「これからもよろしくな」


「かをる」


かをると出会って数日だが
この先、わたしのかけがえのない
友となっていくのである。


次回・・・「第22話」?!

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■第20話 こんな本があったら絶対読んでしまいます!■

「風俗店員とうさぎ」作者・出版社不明




第20話 ~今日のラッキーカラー~





「かをるーーーー!」





わたしは叫んだ。



うすうすは気づていた。

こたつがいっこうに温まらないことに。





数分経っても

温まらない。





オンオフのスイッチを見ても

コンセントがちゃんとささってる

ことを確認しても

いっこうに温まってこなかった。



嫌な予感はしてた。

充電器のコードを噛み切られて

そういえば他のコード類を

確認していなかった。





案の定、コードを手繰り寄せると

噛み切られていた。

こたつのコードは充電器のコードより

はるかに太い。





「それでもいくんだね」





ため息まじりに

わたしはつぶやく。





「えっ、どうする?」



「充電器のコードならもしかしたら

もう一つあった!みたになるかもしれないけど」



「こたつのコード予備持ってますから!

なんて絶対ならないでしょ!」



「コンビニにも絶対売ってないでしょ?」



「えっ、どうするのかをる?」





かをるはキョトンとわたしを見つめる。

何かをうったえてるようにも見える。





「えっ?」



「買ってきて?」



「・・・」



「だよね」



わたしはひとり芝居をする。



「可愛い可愛いかをるくんの

お遊びの延長戦上のこと」



「買って来ますとも」











「アピタで」









またアピタかよ。

と、自分で言って笑いそうになる。



日も落ちてきて

一層寒くなってきた。



こたつ無しの鍋は

無情すぎる。





もう心の中では決まっていた。





「行くしかないでしょ」



「いつ?」



「今でしょ」





一人でテンションを上げた。





わたしはまた出かける準備をする。



昼間だったから少しは暖かいかなと思って

アディダスジャージのセットアップ

色はグレーのいかにもって感じと

普段走ってますの微妙なラインの

その恰好で外出していた。



寒さを感じたわたしは

むかしタケオキクチで買った

緑色のダウンを羽織り

Gパンに履き替えて

マフラーを巻き

寒さ対策万全で家を出た。





わたしは再びアピタへ向け

車を走らせた。







「また、アピタかぁ」







今日はきっとアピタに縁がある

そういう休みの日なんだと

気持ちを切り替えた。





「待ってろ、こたつのコードよ!」





数分後アピタの駐車場へ到着した。



駐車場には赤い光をクルクル放ち

白と黒の模様の車が

2台とまっていた。





「おっ、パトカーじゃん」



「事故かな?」



あの車を見たら何故だろうか

自分が悪いことした訳じゃないが

少しドキドキする。



パトカーをチラチラ横目に

わたしは店内に入る。





一直線に電気屋コーナーへ向かう。



「すみません、こたつのコードありますか?」



わたしは店員に話しかける。



「すみません、ここには置いてなくて

奥の家具屋さんにこたつが置いてあるので

そちらでお願いできますか?」



「あぁ、わかりました」



わたしは家具屋へ向かい

無事、こたつのコードを買った。





「さぁて、帰るか」





わたしは帰るため

駐車場へと向かった。



途中フードコーナーに

ちょっとした人だかりが

出来てるのが目に入る。





野次馬心が動かされる。





わたしは人だかりに割って入る。

人だかりの奥には警察官がいた。



「あぁ、あのパトカーこれか」



わたしはパトカーも見たし

よけい野次馬心に好奇心が出る。





「なに?なに?なんの騒ぎだ?」





こんな時に少しワクワクする

自分に恥じたい気持ちがあるが

好奇心が上回る。



野次馬にいるお母さんたちが

ひそひそと話している。





「なんか、変質者が出たらしいよ」



「えぇ?そうなの?」



「さっき警察の人が聞き込みしてたの」





「なんかね、「サイコ、サイコ」って奇声をあげて

女子高生を追い回してたらしいのよ」





「えぇ、アピタで?怖いわねぇ」



「さっきわたしも警察の人に聞かれて」



「グレーのアディダスのジャージを着た男を見なかったか?って」



「わたしみてませんって、ドラマみたいに答えたわ」



「変質者怖いわねぇ」



「ねぇえ」







「・・・」







「・・・あれ?」





つい数時間前に同じようなことが

わたしの身に起こったような。





「てか、わたしじゃね?」



「てか、奇声上げてないし」



「てか、追いましてないし」



「てか、話盛り過ぎじゃね?」





「てか・・・まずくね?」





刑事ドラマで見るような

まずいと思った時に

一歩ずつ後ずさりするさまを

見たことがあるが

あんな分かりやすい行動するだろうか?







するのである。







わたしは一歩ずつ後ずさりをし

野次馬から離脱する。





野次馬から抜け出し

回れ右をして

動揺していないフリをし

走らず慌てず、でも速やかに

わたしは車に戻った。





「えぇーーー、なんで?」



「サイコ、最高!ってスーパーおやじギャグじゃん」



「何故、変質者に?」



「逆に女子高生怖えよ」





「スゥーーーー、フゥーーーーー」





わたしは深呼吸をした。





「てか、タケオキクチ最高」



「緑色ダウン最高」



「今日のラッキーカラー絶対みどりでしょ?」







わたしはこの日を境に

アピタへ1年間行かなかったらしい。





次回・・・「第21話」?!

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